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qmail reference

qmail-queue (8)

(queue a mail message for delivery)


[概要]

配信するメール・メッセージをキューに入れます。

[書式]

qmail-queue

[オプション]

ありません。

[説明]

qmail-queue (8) プログラムは、 記述子 0 からメール・メッセージを読み込みます。 そして、 記述子 1 から表書き情報(envelope information)を読み込みます。 qmail-queue は、 qmail-send (8) による将来の配送のために、 メッセージを送信キューに入れます。

表書き情報は、 表書き送信者アドレス(envelope sender address)と、 それに続く表書き受信者アドレス(envelope recipient addresses)のリストです。 送信者アドレスは、 F 文字で開始され、0 のバイトで終端されます。 各受信者アドレスは、 T 文字で開始され、0 のバイトで終端されます。 受信者アドレスのリストは、 もう1つの 0 のバイトで終端されます。 qmail-queue が1つの 0 のバイトの前に EOF (end-of-file) を発見した場合、 メッセージをキューに入れずに終了します。

各表書き受信者アドレスは、 ユーザー名、@ 記号、完全修飾ドメイン名などを含まなければなりません。

qmail-queue は、いつも、 Received 行をメッセージの先頭に追加します。 これ以外で、 qmail-queue は、メッセージを検査し、 その内容についてはどんな制限も強制しません。 しかしながら、 受信者は、おそらく、 qmail-header (5) に記述されているように、 適切なヘッダーを発見することを期待します。

■ ファイル・システムの制限 (FILESYSTEM RESTRICTIONS)

qmail-queue は、 キュー構造上で、2つの束縛を課します。

[戻り値]

qmail-queue は、診断結果を出力しません。 メッセージをキューに登録できた場合は、0 で終了します。 メッセージをキューに登録できなかった場合は、1 〜 99 で終了します。

11 〜 40 までのエラー・コードは、 恒久的なエラー(permanent error)を表します。

説明
11アドレスが長すぎる。
31メール・サーバーは、恒久的に、メッセージをどんな宛先に送信することも拒絶します。 (qmail-queue により使用されませんが、 同じインターフェースを提供するプログラムにより使用されることが可能です。)

その他のエラー・コードは、一時的なエラー(temporary error)を表します。

説明
51メモリー不足 (Out of memory)
52タイムアウト
53書き込みエラー (例えば、ディスクが満杯)
54メッセージや表書きを読み込めない
55構築ファイルを読み込めない (qmail-queue では使用されません)
56このホストからのネットワーク・コネクションを確立する上での問題 (qmail-queue では使用されません)
61qmail ホーム・ディレクトリでの問題
62queue ディレクトリでの問題
63queue/pid での問題
64queue/mess での問題
65queue/intd での問題
66queue/todo での問題
71何らかの受信者にメッセージを送るためのメール・サーバーの一時的な拒絶 (qmail-queue では使用されません)
72メール・サーバーへのコネクションにおけるタイム・アウト (qmail-queue では使用されません)
73メール・サーバーへのコネクションが拒絶された (qmail-queue では使用されません)
74メール・サーバーへのコネクションは成功したが、通信が失敗した (qmail-queue では使用されません)
81内部的なバグ (例えば、segmentation fault)
91表書きの形式エラー

[ファイル]

/var/qmail/bin/qmail-queue

[関連項目]

addresses (5)
envelopes (5)
qmail-header (5)
qmail-inject (8)
qmail-qmqpc (8)
qmail-send (8)
qmail-smtpd (8)

[マニュアル・ページ]

日本語、 英語

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(2003/02/03)