表書き情報は、 表書き送信者アドレス(envelope sender address)と、 それに続く表書き受信者アドレス(envelope recipient addresses)のリストです。 送信者アドレスは、 F 文字で開始され、0 のバイトで終端されます。 各受信者アドレスは、 T 文字で開始され、0 のバイトで終端されます。 受信者アドレスのリストは、 もう1つの 0 のバイトで終端されます。 qmail-queue が1つの 0 のバイトの前に EOF (end-of-file) を発見した場合、 メッセージをキューに入れずに終了します。
各表書き受信者アドレスは、 ユーザー名、@ 記号、完全修飾ドメイン名などを含まなければなりません。
qmail-queue は、いつも、 Received 行をメッセージの先頭に追加します。 これ以外で、 qmail-queue は、メッセージを検査し、 その内容についてはどんな制限も強制しません。 しかしながら、 受信者は、おそらく、 qmail-header (5) に記述されているように、 適切なヘッダーを発見することを期待します。
11 〜 40 までのエラー・コードは、 恒久的なエラー(permanent error)を表します。
| 値 | 説明 |
|---|---|
| 11 | アドレスが長すぎる。 |
| 31 | メール・サーバーは、恒久的に、メッセージをどんな宛先に送信することも拒絶します。 (qmail-queue により使用されませんが、 同じインターフェースを提供するプログラムにより使用されることが可能です。) |
| 値 | 説明 |
|---|---|
| 51 | メモリー不足 (Out of memory) |
| 52 | タイムアウト |
| 53 | 書き込みエラー (例えば、ディスクが満杯) |
| 54 | メッセージや表書きを読み込めない |
| 55 | 構築ファイルを読み込めない (qmail-queue では使用されません) |
| 56 | このホストからのネットワーク・コネクションを確立する上での問題 (qmail-queue では使用されません) |
| 61 | qmail ホーム・ディレクトリでの問題 |
| 62 | queue ディレクトリでの問題 |
| 63 | queue/pid での問題 |
| 64 | queue/mess での問題 |
| 65 | queue/intd での問題 |
| 66 | queue/todo での問題 |
| 71 | 何らかの受信者にメッセージを送るためのメール・サーバーの一時的な拒絶 (qmail-queue では使用されません) |
| 72 | メール・サーバーへのコネクションにおけるタイム・アウト (qmail-queue では使用されません) |
| 73 | メール・サーバーへのコネクションが拒絶された (qmail-queue では使用されません) |
| 74 | メール・サーバーへのコネクションは成功したが、通信が失敗した (qmail-queue では使用されません) |
| 81 | 内部的なバグ (例えば、segmentation fault) |
| 91 | 表書きの形式エラー |