Received: (qmail-queue invoked by uid 666); 30 Jul 1996 11:54:54 -0000 From: djb@silverton.berkeley.edu (D. J. Bernstein) To: fred@silverton.berkeley.edu Date: 30 Jul 1996 11:54:54 -0000 Subject: Go, Bears! I've got money on this one. How about you? ---Dan (this is the third line of the body)各ヘッダー・フィールドは、 名前、コロン(:)、何らかの内容、改行などを持ちます。
Subject: Go, Bears!フィールドの内容は、 数行に渡って、折り返してもかまいません。 折り返しの2行目からは、 スペース文字またはタブ文字で始まります。
Received: (qmail-queue invoked by uid 666); 30 Jul 1996 11:54:54 -0000フィールド名は、 スペース、タブ、コロン(:) などを含んではいけません。 空のフィールド名も、違法です。 qmail-inject (8) は、 印字できない文字でのフィールド名を許可しません。
フィールド名で、大文字と小文字は関係ありません。 subject、SUBJECT、SuBjEcT などは同じ意味を持ちます。
アドレス・リストは、 カンマ(,)で区切られた、幾つかのアドレスやアドレス・グループを含みます。
a@b, c@d (Somebody), A Personアドレス・グループは、 幾つかのテキスト、コロン(:)、アドレスのリスト、セミコロン(;)などを持ちます。, random group: g@h, i@j;, k@l
random group: g@h, i@j;アドレスは、 幾つかの形式で表現することができます。 最も共通的な形式は、box@host です。
各アドレスは、ホスト名を含む必要があります。 qmail-inject (8) が単独のボックス名を認識した場合、 デフォルトのホスト名を付加します。
すべてのホスト名は、 完全修飾ドメイン名で指定します。 qmail-inject (8) は、 ドット(.)を含まないどんな名前にも、デフォルトのドメイン名を追加します。
djb@silverton -> djb@silverton.berkeley.eduqmail-inject (8) は、 プラス(+)記号で終わるどんな名前にも、 プラス・ドメイン名(plus domain name)を追加します。 プラス・ドメイン名は、/var/qmail/control/plusdomain ファイルで指定します。
eric@mammoth.cs+ -> eric@mammoth.cs.berkeley.eduホスト名は、 ドットで区切られた10進数のアドレスで指定できます。
djb@[128.32.183.163]RFC 822 は、 発信源の経路を含めるため、 ブラケット([])で囲まれたメール・ボックス名を許しています。 しかし、qmail-inject (8) は、 アドレス以外のすべての発信源の経路を取り除きます。
Sender | From | Reply-To |
Return-Path | Return-Receipt-To | Errors-To |
Resent-Sender | Resent-From | Resent-Reply-To |
RFC 822 では、 確かな送信者フィールドは1つのアドレスだけを含むことを要求します。 しかし、qmail-inject (8) は、この制限を強制しません。
To | Cc | Bcc | Apparently-To |
Resent-To | Resent-Cc | Resent-Bcc |
各メッセージは、 To、Cc、Bcc のうち少なくとも1つを含まなければなりません。 qmail-inject (8) は、 どんな Bcc フィールドも削除しません。 To または Cc が存在しない場合、 qmail-inject (8) は、 行を追加します。
Cc: recipient list not shown: ;これは、RFC 822 にしたがいます。 メッセージが他のマシン上の sendmail (8) に渡されるといけないので、 qmail-inject (8) は、 奇妙な sendmail (8) の振る舞いに基づいて動作します。
各メッセージは、 Message-Id フィールドを含まなければなりません。 このフィールドは、 メッセージに関するユニークなワールドワイドの識別子です。 もし必要なら、qmail-inject (8) は、 新しい Message-Id フィールドを生成します。
他の重要なフィールドは、Received です。 メッセージがあるシステムから他のシステムに送られるときはいつも、 新しい Received フィールドがメッセージの先頭に追加されます。 qmail-inject (8) は、 どんな Received フィールドも生成しません。
Resent-Sender | Resent-From | Resent-Reply-To |
Resent-To | Resent-Cc | Resent-Bcc |
Resent-Date | Resent-Message-ID |
qmail-inject (8) は、 Bcc フィールドと同様に、 どんな Resent-Bcc フィールドも削除します。 Resent-To または Resent-Cc フィールドが存在しない場合、 qmail-inject (8) は、 適切な Resent-Cc 行を追加します。 To または Cc どちらも出現しない場合でも、 qmail-inject (8) は、 Cc 行を追加しません。
Resent-From フィールドが存在しない場合、 qmail-inject (8) は、 新しい Resent-From フィールドを追加します。 新しい From フィールドは追加しません。
Resent-Date がすでに出現していない場合、 qmail-inject (8) は、 Resent-Date を追加します。 Resent-Message-Id も同じです。 qmail-inject (8) は、 新しい Date または Message-Id フィールドを追加しません。
djb fred -> djb, fredqmail-inject (8) は、 すべての Return-Path ヘッダー・フィールドを取り除きます。
qmail-inject (8) は、 どんな Content-Length フィールドをも取り除きます。