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qmail reference

envelopes (5)

(sender/recipient lists attached to messages)


[概要]

メッセージに添えられる送信者と受信者のリストについて。

[説明]

電子メール・メッセージは、 封筒(envelope, 表書き)に入れられて配送されます。

封筒は、 一人の送信者と一人以上の受信者を記載します。 通常、 これらの封筒アドレス(envelope addresse)は、 メッセージ・ヘッダー中に記載されたアドレスと同じです。

しかし、より複雑な状態では、 封筒アドレスは、ヘッダー・アドレスと異なっているかもしれません。

■ 封筒の例 (ENVELOPE EXAMPLES)

メッセージが異なる場所にいる何人かに配送される時、 メッセージは、最初に複写(photocopy)され、各封筒の中に入れられます。 メッセージが同じ場所にいる何人かに配送される時、 送信者は、メッセージを複写する必要がありません。 代わりに、 幾つかのアドレスを持つ1つの封筒にメッセージを詰め込むことができます。 受取人が、複写を作成します。 返送メール(bounced mail)は、 封筒の送信者アドレスに送り返されます。 返送メールは、封筒の送信者を記入しません。 このため、返送でのループは不可能です。 メッセージの受取人は、 他の複写を作成し、新しい封筒に転送します。 メーリング・リストは、ほとんど同じ方法で動作します。 メーリング・リストでは、 封筒の送信者を、 何らかの新しいもの(sos-owner)に置き換えるよう設定されることに注意してください。 このため、返送は、sos-owner に送り返されます。 この例のように、 余分のアドレス sos-owner を設定すると良いでしょう。 オリジナルの封筒の送信者(djb)は、 良くない sos-list アドレスを修正する方法を持たず、 もちろん、返送は sos-list 自身に送られるべきではありません。

■ 封筒アドレスが保存される方法 (HOW ENVELOPE ADDRESSES ARE STORED)

封筒の送信者と封筒の受取人アドレスは、 送信され、幾つかの方法で記録されます。

ユーザーが qmail-inject (8) によりメールを注入した時、 ユーザーは、 Return-Path 行や、 封筒の送信者に関する -f オプションを指定することができます。 デフォルトでは、封筒の送信者は、ユーザーのログイン名です。 封筒の受取人アドレスは、 qmail-inject へのオプション次第で、 コマンド・ラインや各種のヘッダー・フィールドから取得されることができます。 同様な注釈は、sendmail (8) に適用します。

メッセージが、SMTP により、 1つのマシンからほかのマシンに転送される時、 封筒の送信者は MAIL FROM コマンドで与えられ、 封筒の受取人は RCPT TO コマンドで与えられ、 メッセージは DATA コマンドによって別々に供給されます。

メッセージが qmail により1人のローカルの受取人に配送される時、 qmail-local (8) は、 Delivered-To 内の受取人と Return-Path 内の封筒の送信者を記録します。 qmail-local (8) は、 メールの転送ループを検出するために、 Delivered-To を使用します。

sendmail (8) は、 通常、Return-Path 内の封筒の送信者を記録します。 sendmail (8) は、 次のような余分な理論により、 封筒の受取人アドレスを記録しません。 「あなたがメールを受け取りました。 そのためあなたは封筒の受信者の1人であった必要があります。」

ヘッダーがどんな受取人アドレスも持たない場合、 sendmail (8) は、 封筒の受取人アドレスをヘッダーに戻す点に注意してください。 すべてのアドレスが初めは Bcc として記入されている場合、 Bcc が自動的に取り除かれるので、 このような状態が引き起こされます。 sendmail (8) がこれを認識した時、 sendmail (8) は、 封筒の受取人アドレスで、新しい Apparently-To を生成します。 これは、 「各 Bcc の受取人が同じマシン上のすべての受取人のリストを認識する」という 奇妙な効果を持ちます。

メッセージが mbox 形式で保存された時、 封筒の送信者は、 UUCP 形式のコロン(:)を含まない From 行として、 メッセージの先頭に記録されます。 この行は、 qmail-local (8) や sendmail (8) により付加された Return-Path 行より、 信頼できない点に注意してください。

[関連項目]

qmail-header (5)
qmail-local (8)
qmail-inject (8)

[マニュアル・ページ]

日本語、 英語

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(2003/02/08)