あらゆるメール・アドレスは、 ローカル部(local part)とドメイン部(domain part)を持ちます。 最後の @ 文字より前の部分が、ローカル部であり、 最後の @ 文字より後ろの部分が、ドメイン部です。
God@heaven.af.mil @heaven.af.mil @at@@heaven.af.milこの例では、 すべてのメール・アドレスのドメイン部は、heaven.af.mil になります。 ローカル部は、God、なし(empty)、@at@ になります。
いくつかのドメインは、所有者を持ちます。 これは、 「どのようにメール・メッセージがドメイン部 heaven.af.mil を持つアドレスに配送されるか」 を述べるので、 heaven.af.mil の所有者に匹敵します。
アドレスのドメイン部は、 大文字と小文字を考慮せずに解釈されます。
God@heaven.af.mil God@HEAVEN.AF.MIL God@Heaven.AF.Milこれらは、すべて同じドメインに属しています。
通常、アドレスには @ が含まれますが、 @ を含まない例外的なアドレスがあります。 それは、空の文字列です。 空の文字列は、 受信者アドレスとしては使用することができません。 空の文字列は、 実発信者(real sender)が返送メール(bounces)を受け取らないように、 発信者アドレスとして使用することができます。
まず最初に、 アトマーク(@)を含まない表書き受信者アドレス(envelope recipient address)は、 envnoathost で始まるものとして解釈します。 例えば、 envnoathost が heaven.af.mil の場合、 アドレス God は、 God@heaven.af.mil に書き換えられます。
2番目として、 アドレス #@[] は、 2重バウンス(double bounces)のための表書き送信者アドレス(envelope sender address) として使用されます。
3番目として、 pre@host-@[] 形式の表書き発信者アドレス(envelope sender addresses)は、 VERP (variable envelope return path) をサポートするために使用されます。 qmail-send は、 recip@domain に配送するために、 pre@host-@[] を prerecip=domain@host に書き換えます。 qmail-send からの直接の返送は、 pre@host に返されます。
ASCII の制御文字を使用してはいけません。 NUL 文字は、確実にくずれてしまいます。 CR や LF は、ある組み合わせで使用できず、 すべてで、「訛り」とされます。 これらの文字は、名刺(business cards)で使用できません。
スペースや次の文字も避けるべきです。
\"<>()[],;:これらの文字は、 メール・ヘッダーや SMTP では、 すべて、クオートされなければなりません。 多くの実存するメール・プログラムでは、 適切にクオートする処理は行われません。
ローカル部では、 連続したドット(.)、最初のドット、最後のドット などを使用してはいけません。 メールヘッダーでは、 これらはクオートされる必要があります。
空のローカル部を使用してはいけません。 SMTP コマンドで使用することができません。
64 文字より長いローカル部は、避けなければなりません。
ローカル部では、大文字は慎重に扱いましょう。 メール・プログラムやユーザーの中には、 God@heaven.af.mil を不正に to god@heaven.af.mil に変換するものがあります。
次の文字は、慎重に扱いましょう。
$&!#~`'^*|{}これらの文字を安全にメール・プログラムへ渡す方法を知らないユーザーがいます。
ドメイン名では、 2つの連続したドット(.)、最初のドット、最後のドット などは使用できません。 これは、 ドメイン名がドットで分割される部分に分けられる時、 空の部分が存在してはならないことを意味します。
ドメイン名では、 いつも少なくとも1つのドット(.)を使用しましょう。 あなたがメール・ドメインを所有する場合、 アドレス root@mil を使用することを邪魔されませんが、 ほとんどのユーザーは、 そのアドレスにメッセージを送ることができません。 root ドメインについても、同じです。
64 文字より長いドメイン名は、避けましょう。
God@heaven.af.mil a"quote@heaven.af.mil The Almighty.One@heaven.af.mil例えば、このアドレスは、RCPT コマンドで次のように符号化されます。
RCPT TO:<God@heaven.af.mil> RCPT TO:<a\"quote@heaven.af.mil> RCPT TO:<The\ Almighty.One@heaven.af.mil>RFC 821 には、 SMTP 上で使用できるメール・アドレスについて、 その制限事項が記述されています。
ここで、要素とは、
God@heaven.af.mil a"quote@heaven.af.mil The Almighty.One@heaven.af.milこの例で、アドレスは To フィールドで、次のように符号化されます。
To: God@heaven.af.mil, <@brl.mil:"a\"quote"@heaven.af.mil>, "The Almighty".One@heaven.af.milまたは
To: < "God"@heaven .af.mil>, "a\"quote" (Who?) @ heaven . af. mil , God<"The Almighty.One"@heaven.af.mil>ヘッダー・フィールド中で用いることができるメール・アドレスについて、 いくつかの制限があります。 非ASCII文字は、禁止されます。 ドメイン部は、ドットで分割された一連の要素(element)でなければなりません。 ここで、要素は、次のいずれかでなければなりません。