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qmail reference

addresses (5)

(formats for Internet mail addresses)


[概要]

インターネット・メール・アドレスの形式について。

[説明]

メール・アドレスは、@ 文字を含む文字の列です。

あらゆるメール・アドレスは、 ローカル部(local part)とドメイン部(domain part)を持ちます。 最後の @ 文字より前の部分が、ローカル部であり、 最後の @ 文字より後ろの部分が、ドメイン部です。

この例では、 すべてのメール・アドレスのドメイン部は、heaven.af.mil になります。 ローカル部は、God、なし(empty)、@at@ になります。

いくつかのドメインは、所有者を持ちます。 これは、 「どのようにメール・メッセージがドメイン部 heaven.af.mil を持つアドレスに配送されるか」 を述べるので、 heaven.af.mil の所有者に匹敵します。

アドレスのドメイン部は、 大文字と小文字を考慮せずに解釈されます。

これらは、すべて同じドメインに属しています。

通常、アドレスには @ が含まれますが、 @ を含まない例外的なアドレスがあります。 それは、空の文字列です。 空の文字列は、 受信者アドレスとしては使用することができません。 空の文字列は、 実発信者(real sender)が返送メール(bounces)を受け取らないように、 発信者アドレスとして使用することができます。

■ qmailの拡張 (QMAIL EXTENSIONS)

qmail システムは、 メールの表書き(mail envelope)で、 いくつかのさらなるアドレスのタイプを許可します。

まず最初に、 アトマーク(@)を含まない表書き受信者アドレス(envelope recipient address)は、 envnoathost で始まるものとして解釈します。 例えば、 envnoathost が heaven.af.mil の場合、 アドレス God は、 God@heaven.af.mil に書き換えられます。

2番目として、 アドレス #@[] は、 2重バウンス(double bounces)のための表書き送信者アドレス(envelope sender address) として使用されます。

3番目として、 pre@host-@[] 形式の表書き発信者アドレス(envelope sender addresses)は、 VERP (variable envelope return path) をサポートするために使用されます。 qmail-send は、 recip@domain に配送するために、 pre@host-@[] を prerecip=domain@host に書き換えます。 qmail-send からの直接の返送は、 pre@host に返されます。

■ メール・アドレスの選択 (CHOOSING MAIL ADDRESSES)

ここでは、 インターネットで用いるメール・アドレスを選択する方法について、 その指針を説明します。

● 全般

非ASCII文字を使用してはいけません。 RFC 822 や RFC 821 では、 非ASCII文字を、メール・ヘッダーや SMTP コマンドで用いこことができません。 実際には、これらは正式に、「訛り」とされています。

ASCII の制御文字を使用してはいけません。 NUL 文字は、確実にくずれてしまいます。 CR や LF は、ある組み合わせで使用できず、 すべてで、「訛り」とされます。 これらの文字は、名刺(business cards)で使用できません。

スペースや次の文字も避けるべきです。

これらの文字は、 メール・ヘッダーや SMTP では、 すべて、クオートされなければなりません。 多くの実存するメール・プログラムでは、 適切にクオートする処理は行われません。

● ローカル部

メール・アドレスのローカル部では、アト・マーク(@)を使用できません。 @ は、メール・ヘッダーや SMTP では、クオートされる必要があります。 多くのプログラムでは、 アドレスのドメイン部を捜すため、 最後の @ ではなく、間違って、最初の @ を捜します。

ローカル部では、 連続したドット(.)、最初のドット、最後のドット などを使用してはいけません。 メールヘッダーでは、 これらはクオートされる必要があります。

空のローカル部を使用してはいけません。 SMTP コマンドで使用することができません。

64 文字より長いローカル部は、避けなければなりません。

ローカル部では、大文字は慎重に扱いましょう。 メール・プログラムやユーザーの中には、 God@heaven.af.mil を不正に to god@heaven.af.mil に変換するものがあります。

次の文字は、慎重に扱いましょう。

これらの文字を安全にメール・プログラムへ渡す方法を知らないユーザーがいます。

● ドメイン部

ドメイン名では、 英字、数字、ダッシュ(-)、ドット(.) などを使用します。 ある良く利用される DNS リゾルバは、安全性の旗印のもとで、 新たに、アンダースコア(_)を含む他の文字を疑わずに含むような、 ドメイン名を破壊する行為を開始しています。 例外として、 [127.0.0.1] のように、ブラケット中のドットで区切られた IP アドレスは、 その IP アドレスでホストを所有するオーナーによって所有されるようなドメインを識別し、 安全に使用することができます。

ドメイン名では、 2つの連続したドット(.)、最初のドット、最後のドット などは使用できません。 これは、 ドメイン名がドットで分割される部分に分けられる時、 空の部分が存在してはならないことを意味します。

ドメイン名では、 いつも少なくとも1つのドット(.)を使用しましょう。 あなたがメール・ドメインを所有する場合、 アドレス root@mil を使用することを邪魔されませんが、 ほとんどのユーザーは、 そのアドレスにメッセージを送ることができません。 root ドメインについても、同じです。

64 文字より長いドメイン名は、避けましょう。

■ SMTP コマンドでの符号化されたアドレス (ENCODED ADDRESSES IN SMTP COMMANDS)

RFC 821 は、SMTP における、メール・アドレスの符号化(encoding)を規定しています。 例えば、このアドレスは、RCPT コマンドで次のように符号化されます。 RFC 821 には、 SMTP 上で使用できるメール・アドレスについて、 その制限事項が記述されています。

ここで、要素とは、

などのいずれかです。 また、構成要素では、

■ メール・ヘッダーでの符号化されたアドレス (ENCODED ADDRESSES IN MAIL HEADERS)

RFC 822 は、 メール・メッセージの適切なヘッダー・フィールド中でのメール・アドレスの符号化を規定します。 この例で、アドレスは To フィールドで、次のように符号化されます。 または ヘッダー・フィールド中で用いることができるメール・アドレスについて、 いくつかの制限があります。 非ASCII文字は、禁止されます。 ドメイン部は、ドットで分割された一連の要素(element)でなければなりません。 ここで、要素は、次のいずれかでなければなりません。 印刷可能なASCII文字の、空でない列。

[関連項目]

envelopes (5)
qmail-header (5)
qmail-inject (8)
qmail-remote (8)
qmail-smtpd (8)

[マニュアル・ページ]

日本語、 英語

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(2003/02/07)