qmail-pw2u (8) プログラムは、
標準入力から V7 形式のパスワード・ファイルを読み込み、
標準出力に qmail-users (5) 形式の割り当てファイル(assignment file)を出力します。
V7 形式のパスワード・ファイルは、行の集まりです。
それぞれの行は、次のような形式で指定します。
書式
user:password:uid:gid:gecos:home:shell
- user
- アカウント名
- uid
- アカウントのユーザーID
- gid
- アカウントのグループID
- home
- アカウントのホーム・ディレクトリ
- password、gecos、shell
- qmail-pw2u は無視
|
qmail-pw2u の出力を /var/qmail/users/assign に書き込み、
それから qmail-newu (8) を走らせる場合、
qmail-lspawn (8) は、
qmail-pw2u により出力された割り当てに従います。
[警告]
パスワード・ファイル中の users、uids、gids、home などを変更した後で、
qmail-lspawn に変更を認識させたい場合、
再び qmail-pw2u と qmail-newu を走らせる必要があります。
デフォルトで、
qmail-pw2u は、qmail-getpw と同じ規則に従います。
次のような場合、user を飛ばします。
- uid が 0 である
- home が存在しない
- user が home を所有しない
- user が大文字を含む
qmail-pw2u は、それから、
各残りの user が、
基本的なユーザー・アドレスとuser-anything 形式のすべてのアドレスを統制する
ようにします。
catch-all である alias は、
すべての他のアドレスを制御します。
/var/qmail/users ディレクトリ中のファイルを設定することで、
これらの規則を変更できます。
include
-
許可されるユーザーを、1行に1人ずつ指定します。
include が存在し、ユーザーが include にリストされていない場合、
そのユーザーは無視されます。
exclude
-
無視されるユーザーを、1行に1人ずつ指定します。
exclude が存在し、ユーザーが exclude にリストされている場合、
そのユーザーは無視されます。
mailnames
-
ユーザーについて、名前を置き換えます。
各行は、次の形式で指定します。
書式
user:mailname1:mailname2:...
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アドレス mailname1、mailname1-ext、mail-name2 などは、
ユーザー user に配送されます。
[警告]
ユーザー user が mailnames の1つとしてリストされない場合、
アドレス user と user-ext は、
ユーザー user に配送されません。
ユーザー user が存在しない場合、
mailnames 中の行は、静かに無視されます。
subusers
-
追加のアドレスを指定します。
各行は、次の形式で指定します。
sub 宛のメールは、home/.qmail-pre の指定によって取り扱われます。
ここで、home は、ユーザー user のホーム・ディレクトリです。
sub-ext は、 home/.qmail-pre-ext の指定によって取り扱われます。
append
-
qmail-pw2u の出力の最後に出力される、
追加の割り当てを指定します。