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qmail reference

qmail-pw2u (8)

(build address assignments from a passwd file)


[概要]

パスワード・ファイルから、アドレス割り当てを形成します。

[書式]

qmail-pw2u [-/ohHuUC] [-cchar]

[オプション]

-o

このオプションは、デフォルトです。 パスワード・ファイルの home で指定したホーム・ディレクトリが存在しないか、 qmail-pw2u に見えない場合、 そのユーザー user を飛ばします。 home が user によって所有されていない場合も、 そのユーザーを飛ばします。

-h

home が存在しない場合、停止します。 このオプションは、 全ユーザーがホーム・ディレクトリを持つことをサポートされている場合に適用します。 home が user によって所有されていない場合、 そのユーザーを飛ばします。

-H

home の存在や所有権を検査しません。

-U

このオプションは、デフォルトです。 user に大文字がある場合、 そのユーザーを飛ばします。

-u

user に大文字を許します。

-cchar

"-"文字の位置で、 引数 char を、 ユーザー拡張の区切り文字(delimiter)として使用します。

-C

ユーザー拡張機構を使えなくします。

-/

home/.qmail-... の代わりに、home/.qmail-/... を使用します。

[説明]

qmail-pw2u (8) プログラムは、 標準入力から V7 形式のパスワード・ファイルを読み込み、 標準出力に qmail-users (5) 形式の割り当てファイル(assignment file)を出力します。

V7 形式のパスワード・ファイルは、行の集まりです。 それぞれの行は、次のような形式で指定します。

書式

user:password:uid:gid:gecos:home:shell

    user
    アカウント名
    uid
    アカウントのユーザーID
    gid
    アカウントのグループID
    home
    アカウントのホーム・ディレクトリ
    password、gecos、shell
    qmail-pw2u は無視

qmail-pw2u の出力を /var/qmail/users/assign に書き込み、 それから qmail-newu (8) を走らせる場合、 qmail-lspawn (8) は、 qmail-pw2u により出力された割り当てに従います。

[警告]
パスワード・ファイル中の users、uids、gids、home などを変更した後で、 qmail-lspawn に変更を認識させたい場合、 再び qmail-pw2u と qmail-newu を走らせる必要があります。

■ 規則 (RULES)

デフォルトで、 qmail-pw2u は、qmail-getpw と同じ規則に従います。 次のような場合、user を飛ばします。
  1. uid が 0 である
  2. home が存在しない
  3. user が home を所有しない
  4. user が大文字を含む
qmail-pw2u は、それから、 各残りの user が、 基本的なユーザー・アドレスとuser-anything 形式のすべてのアドレスを統制する ようにします。 catch-all である alias は、 すべての他のアドレスを制御します。

/var/qmail/users ディレクトリ中のファイルを設定することで、 これらの規則を変更できます。

include

許可されるユーザーを、1行に1人ずつ指定します。 include が存在し、ユーザーが include にリストされていない場合、 そのユーザーは無視されます。

exclude

無視されるユーザーを、1行に1人ずつ指定します。 exclude が存在し、ユーザーが exclude にリストされている場合、 そのユーザーは無視されます。

mailnames

ユーザーについて、名前を置き換えます。 各行は、次の形式で指定します。

書式

user:mailname1:mailname2:...

アドレス mailname1、mailname1-ext、mail-name2 などは、 ユーザー user に配送されます。

[警告]

    ユーザー user が mailnames の1つとしてリストされない場合、 アドレス user と user-ext は、 ユーザー user に配送されません。

ユーザー user が存在しない場合、 mailnames 中の行は、静かに無視されます。

subusers

追加のアドレスを指定します。 各行は、次の形式で指定します。

書式

sub:user:pre:

sub 宛のメールは、home/.qmail-pre の指定によって取り扱われます。 ここで、home は、ユーザー user のホーム・ディレクトリです。 sub-ext は、 home/.qmail-pre-ext の指定によって取り扱われます。

append

qmail-pw2u の出力の最後に出力される、 追加の割り当てを指定します。

[ファイル]

/var/qmail/bin/qmail-pw2u
/var/qmail/users/assign

[関連項目]

qmail-users (5)
qmail-lspawn (8)
qmail-newu (8)
qmail-getpw (8)

[マニュアル・ページ]

日本語、 英語

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(2003/02/03)