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qmail reference

qmail-command (8)

(user-specified mail delivery program)


[概要]

ユーザー設定のメール配信プログラムについて。

[書式]

(.qmailext ファイル中で)

|command

[オプション]

command

実行するコマンドを指定します。

[説明]

qmail-local (8) プログラムは、ユーザーの要求で、 到着したメール・メッセージを、 ユーザーの選択したプログラムに渡します。

メール・メッセージが到着した時、 qmail-local は、ユーザーのホーム・ディレクトリで、 sh -c コマンドを実行します。 これは、メッセージを、 コマンド command の標準入力上で利用できるようにします。

[警告]
メール・メッセージは、 qmail-local の通常の Return-Path 行や Delivered-To 行では始まりません。

[注意]
qmail-local は、 .qmail ファイル中のそれぞれの配送について、 同じファイル記述子を使用します。 このため、 親プロセスが終了する間に、 バックグラウンドでメッセージを読み込むような子プロセスを 分岐(fork)するためのコマンドは、 安全ではありません。

[戻り値]

コマンドの終了コードは、次のように解釈されます。

説明
0配信は成功しました。
99配信は成功しましたが、qmail-local は、以降の配信命令をすべて無視します。
100配信は恒久的に失敗しました。(ハード・エラー)
111配信は失敗しましたが、しばらくして再試行されます。(ソフト・エラー)
64, 65, 70, 76, 77, 78, 112これらは、現在、ハード・エラーとみなします。
その他ソフト・エラーとみなしますが、コマンドは信用してはいけません。

[環境変数]

qmail-local は、それぞれの有用な環境変数をコマンドに与えます。

[警告]
これらの環境変数は、クオートされていません。 これらは、特殊文字を含んでいるかもしれません。 これらは、 利用が可能な悪意のあるリモートのユーザーの制御下にあります。

SENDER
表書き送信者(envelope sender)のアドレスです。
NEWSENDER
転送表書き送信者(forwarding envelope sender)のアドレスです。 dot-qmail (5) を参照してください。
RECIPIENT
表書き受信者(envelope recipient)のアドレス local@domain です。
USER
ユーザー user です。
HOME
ホーム・ディレクトリ homedir です。
HOST
受信者アドレスのドメイン部です。
LOCAL
受信者アドレスのローカル部です。
EXT
.qmail拡張部 ext です。
HOST2
HOST の最後のドット(.)より前の部分です。
HOST3
HOST の最後から2番目のドット(.)より前の部分です。
HOST4
HOST の最後から3番目のドット(.)より前の部分です。
EXT2
EXT の最初のダッシュ(-)より後の部分です。
EXT3
EXT の2番目のダッシュ(-)より後の部分です。
EXT4
EXT の3番目のダッシュ(-)より後の部分です。
DEFAULT
.qmail-... ファイル名のデフォルト部と一致する部分です。 ファイル名が default で終わっていない場合、DEFAULT は設定されません。
DTLINE
通常の Delivered-To 行です。改行を含みます。
DTLINE、RPLINE
通常の Return-Path 行です。改行を含みます。
UFLINE
qmail-local が、mbox 形式ファイルに追加するような、UUCP 形式の From_ 行です。

[ファイル]

.qmailext

[関連項目]

dot-qmail (5)
envelopes (5)
qmail-local (8)

[マニュアル・ページ]

日本語、 英語

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(2003/01/31)