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serialmail manual

ISP への送信

(send to ISP)

[概要] [設定] [テスト]


[概要]

ここで説明することは、 ダイアルインした時に、 コンピュータから、送信メールを、 ISP の SMTP サーバーに送りたいときに使用します。

以下に説明する操作は、 serialmail と ucspi-tcp/tcpclient がすでにインストールされているものとします。

関連プログラム
コマンド用途
qmail-send (8)キューからメールのメッセージを配送します (qmail)
maildirmake (1)到着メールのために maildir を生成します (qmail)
maildirsmtp (1)SMTP により maildir を送信します
maildirqmtp (1)QMTP により maildir を送信します
関連ファイル
ファイル用途
/var/qmail/control/virtualdomains仮想ユーザーや仮想ドメイン (qmail)
~/.qmail-ppp-defaultpppdir の設定ファイル

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[設定]

● virtualdomains の登録

ルート・ユーザーで、 /var/qmail/control/virtualdomains ファイルに :foo-ppp を記述します。 ここで、foo は、該当するユーザー名です。 qmail をデフォルトでインストールした場合、 virtualdomains (5) ファイルは作成されないので、 存在しない場合は、作成します。

次に、qmail-send (8) に SIGHUP を送ります。

操作例
# ps ax|grep qmail-send
  687 ?        S      0:00 qmail-send
# kill -HUP 687

● ~/pppdir の作成

ここからは、ルートではなく、自分のユーザーになり、次のコマンドを走らせます。

操作例
$ /var/qmail/bin/maildirmake ~/pppdir

次に、./pppdir/ を ~/.qmail-ppp-default に置きます。 この際、./pppdir/ の最後のスラッシュは必要です。 これで、すべての送信メールは、~foo/pppdir に保存されます。

● リレー許可の確認

ISP の SMTP サーバーが、あなたのコンピュータの IP アドレスから、 リレーを許可していることを確認してください。

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[テスト]

mail.big.isp にメッセージを送信するために、 次の操作を行います。

操作例
$ maildirsmtp ~foo/pppdir foo-ppp- 192.168.1.1 `hostname`
maildirserial: info: new/950518630.897.mail.mio.gr.jp succeeded:
 192.168.1.1 said: 250 SAA03345 Message accepted for delivery

ここで、

ISP が QMTP サーバーを立ち上げている場合は、 より転送を早くするために、 前の操作ではなく、次の操作を行ってください。

操作例
$ maildirqmtp ~foo/pppdir foo-ppp- 192.168.1.1

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(2003/02/14)